授業記録8 2015年12月4日

 出席17名、欠席4名

教育実習の告知と依頼

13:50 要約F.B 各段落の情報をカットすることなく盛り込むこと

13:58~14:13 本日の要約『企業の女性登用を推進』

14:15 宿題作文返却

14:23 作文F.B 

   ・ 15カ国の中で、(~のうちに×、~の中×)

   ・「ただ」、「単に」←不要   ~にすぎない。

   〈図表の提示〉まず、どんな図表であるか説明文を入れること。

   〈並列の言い方〉 Aと(や)B、C、D がある。

   ・構成と構成の間は区切ったほうが分かりやすい。

   ・意味がはっきりするところで、文を切ると効果的。

   ・「反面」を用いるときは、反対の意味になるときのみ。

   ・数字の結果と考察を分けて書くと、意味がはっきりする。

   ・一方で、一文にしたほうが、対比がはっきりする場合も。

14:35~14:55 ピア活動

14:55 9課のクイズ 

    ・「思う/思われる」は論文では用いないほうがよい。

     「考えられる」はO.K

    ・「この結果を見ると×」→「この結果から〇」~予測される

   考察には、主観的なものを排除する。

   より正確に意味を限定することが大切。

 

〈気付いた点〉

 ピア活動に慣れてきたのか、学び合いが以前より活発になったように感じられる。「それに対し」vs「これに対し」、「~と続く」vs「~続いている」等の質問があった。

授業記録7 2015年11月27日

出席19名

13:50 要約返却・FB

 今回の記事の構成は、序論→本論→結論(レポートの構成に似ている)

    ・そのため(因果関係) VS そこで(きっかけ、動機)

  その他の因果関係を述べる接続詞:だから(軽い理由)

                  したがって(重い、結論)

  ・など提案している(v) VS  などの提案(N)がある。

  ・動作主を中心にする書き方(文科省は~) VS 物事中心の書き方

  ・文の区切り方には、工夫が必要。意味の明瞭さのために。

 

14:13~28  本日の要約「日本語の指導が必要な生徒は」

 

14:30 宿題返却

    ・宿題のFB グラフを説明するときは、必ず数値を書いてから

    評価を書く。

    ・補足プリント配布(図表の説明)

    ・資料利用にあたっての留意点-7つの情報(目的、調査主体、対    

     象や回収率など)が載っているものを利用する。

    ・再提出の作文は文法の間違いが多い

          「わずかな」(×)→わずか~% など。

 

14:50 3人グループでピアラーニング

    TとTAが各グループを回り、質問に答える。

 

〈気付いた点〉

ピア活動にやや慣れてきたのか、協力し合って解答を見いだそうとする姿勢も見られた。3人のグループであると、発話の機会が増すので良いと感じた。文法に関する質問があったが、筆者のつたない説明でも大方理解できているようであった。

 

授業記録6 2015年11月20日

20名出席、欠席2名

13:50 要約FBを先にやってほしいとの意見多数により、FBから。

    「法律名」を忘れないように。

    名詞修飾の仕方「引き下げるという選挙法」

    段落の途中なら、「だ体」もO.K

    「婦人参政権」にも触れられるとなおいい。

14:00~15 今日の要約「小学校統廃合基準の見直し」

14:20 作文FB:テキストP78~81をみながら概数の述べ方について

    数値に評価の含む表現と比較的中立な表現

    使用できる表現は、専門分野によって異なる

    

 まず、図表説明の基本パターンを習得すること

  図表の提示→数値→評価→考察(このパターンが最も分かりやすい)

    「占めている(占める)」(全体が100%の円グラフのイメージ)

    「達する」(達成目標の数字が必要)

 それに対して(対比)、一方(転換)、その反面(前述が反対の内容)

    「一番」VS「最も」→ 「一番」は順序をつけるとき、相対的な「一番」には「最も」を用いる

 

教科書p78、79、80、81について

 ~に~を示す / ~は~を示している。

 ~未満、以下、超えている 

 約~  (比較的中立な表現)

 「97%に達している」きりの悪い数字は強い協調になる

 

  宿題:先週の課題を書き直して、再提出 

 

〈気付いた点〉

 今回の図表説明は表現の違いが理解しにくいのと、課題がさまざまなパターンで書かれていたので、説明の多い内容となった。このクラスのレベルだと、予習型でやってくるのはやや難しいのかも知れないが、時間の制約を考えるとこのスケジュールでやらざるを得ない。書き直しの宿題は学習者には文型の確認、教師にとっては理解の程度を把握できるので、とても良いと思った。

    

 

授業記録5 2015年11月13日

13:50 先週の要約文のF.B

             〈要約のポイント〉

    ・原文の構造は変えないこと

    ・重要な情報(理由など)を必ず入れること

    ・ニュース記事の場合、重要な情報は冒頭にあり

    ・動詞を名詞に変えることで、文を短くできる

  それら←前のものを指す VS これら←今、話題になっているもの

 

14:05~20 今週の要約「選挙権18歳からに」  

 

14:20 宿題のF.B

  ・~によると VS ~によって

    ~によると~ということである(紹介の意になる)

    ~によって~が分かった(結論の意になる)

  ・アンケート が行われた VS を行った 

  取り上げるテーマの理由を入れること(前触れなく「心臓病」を出さ   

  ない)

    それで×→そこで、それに×→さらに、好まなく→好まず

 

14:50 テキスト5課クイズの答え合わせ

  ・並列文の書き方

    ① 終止形の使用

    ② 連用形の使用(但し、手段の「て形」と区別すること)

    ③ ~たり~たりする(同時に二つ持つ場合は使えない)

 

14:53 グループに分かれて、ピア活動

 

【気付いた点】

 今回も一つのグループに入り、ピア活動を観察した。
 まず、問題2の「~が分けられている」のテイル形のここで意味(結果残存)が理解できないようだった。「テイルは進行形ではないのか」と質問あり。また、~したらVS~よればVS~よるとの違いに関する質問が出たが、学習者のみでは答えが出なかったと思われる。
 やり取りを聞いていると、当グループの学習者の話す能力が割と低いのに気がついた。このレベルだと、日本語を介して学び合うのはやや困難かもしれない。

 授業中に学習者が発言できる機会(Tの質問に対する答えや宿題の答え合わせなど)を少しもうけても良いかと思った。学習者の話す力が把握できる上、学習者自信のモチベーションが上がって、受身的な雰囲気も改善できるかもしれないと感じた。

    

 

 

 

 

  

授業記録4 2015年10月30日

13:45 先週の休講分の振替について相談→11/27(金)の4限に決定。

13:50~ 要約:「空き家対策特別措置法」施行

       時間終了前に終わる人も数名見られた。

 

14:05 T: 前回の要約文を個別に一言コメントしながら返却

14:10 先週の要約についての解説

    「~ オープンした」or「~ 開始/開業/開港 した」

         ↑存在型のため「に」をとる

    運用/運営 が始まった(〇)。運航 が始まった(×)

    交通便利(×)→ 交通の便が良い/交通の便利な

    ここで優秀要約文を3例ほど紹介。

    長過ぎる名詞修飾に注意:聞きにくく、読みにくくなる

    「~は、~だ」といった主題化した文にするべし。

    簡素な施設(×)→ 簡素化された施設

    ~を~化する/~が~化される この区別をしっかり覚えること

    れは → れは(今ここで話題にしている点を強調)

 

14:35 T: 宿題の作文を個別に返却

      プリント配布 「レポート論文でよく使う動詞」

             「論証型レポートの例」

      表現のバリエーションを増やせるように

 

14:40 作文(序論)のフィードバック:引用ができていない人が半数

    第4課クイズ そこで(これから始まる事実、~をきっかけに)

           vs したがって(終わったことの結論)

 

14:50 3人ずつのグループになり、ピア活動で作文チェック。

    一つのグループに参加した。グループは長さが異なる作文の提出    

    者で構成されている。

    1人ずつ、自分の作文を読み、QAをして終了した。

 

【気付いた点】

グループは、作文の長さの違う学習者で構成されているが、それはほぼレベルの違いになっているようだ。さまざまなレベルの学習者を組ませることで、学び合いの効果が期待されるが、実際高いレベルにあっても、自分のアドバイスが本当に的を得ているのか、学生自身に自信がないようだった。また、F.Bのコメントを的確に理解できていない箇所もみられた。

学習している内容が高度なため、学生のみで評価したり、内容についての意見を述べる難しさを感じた。

    

 

 

 

 

授業記録3 2015年10月16日

13:50 要約文返却、フィードバック。

    分量について:決められた字数の90%は満たすこと。

  「構造の縮小」の仕方についてー原文の構造を理解できるかが重要。

  Sより質問:「スタートした」は使えないのか?     

  T: 論文、レポートの文体では動詞のカタカナ語は使用しない。

 

14:05~14:20 今日の要約練習。

  その間、Tは今日の宿題と作文フィードバックの内容を板書。

 

14:21 要約文回収。

    前回の宿題、第3課のフィードバック。

    序論には課題や研究目的だけでなく研究行動の記述も必要。

    事実と意見を区別して書くことが重要。

   例: 考える/考えている、思う/思っ(述べ)ている

 

14:30 疑問表現の書き言葉についてテキストで確認

    次回は疑問文を用いずに疑問の提示をしてみる

 

14:40 作文宿題返却(Tが個別にコメントしながら)

    添削記号について説明。

    内容について、フィードバック。

    読点に注意すること。「~で、(×)」

    文系の場合は文末をた形にせず、「~する」とすること。

    「~という」と「~といった」の違い

  今週の宿題について補足。

 

14:50  グループで宿題についてピア活動

      

〈気付いた点〉

大半の学生は真面目に取り組んでいるように見えるが、宿題をやらずに授業に出席する学生が決まってきた。

グループ活動は、母語(中国語)で行っているようだ。グループの中にリーダー的人物がいれば良い活動ができるが、あまりまとまらず話し合いに発展しないグループもあった。

グループの人数は3人、多くても4人ぐらいが良いと感じた。

授業記録2 2015年10月9日

(追加コピーのため開始10分後から〜記録)

宿題返却

13:55 要約の仕方についての説明

   縮小コピーのような要約をすること。構成をみる訓練。レポートにふさわしい文章が書けるように。

 

14:00 要約練習スタート お題「電話番号188と189がスタート」

    その間、今日初めて来た学生に事務連絡等。

    要約は、早い学生は開始7、8分で終了。

 

14:19 要約文回収

    T、書き言葉の文体について説明。「だ体」と「である体」の違いについて

    「だ体」・・・ややカジュアル。意見文、新聞記事など。体言止めも許される

    「である体」・・フォーマルで硬い書き言葉。論文、レポート。

    ている(⚪︎)、ておる(×)

 

(コピーのため一時中座)

14:40 レポートと論文の違いについて説明。

 

14:45 「のだ文」との違いについて

     「のだ文」の機能 ー 論をまとめる、強く主張する。

 

14:48 3、4人のグループで宿題作文チェックのピア活動

    大半の生徒は、グループで話し合い、時折Tに質問したりしていた。

    PCを覗いたり、携帯をいじっているSが2名。

 

15:00 今回の宿題の説明をして終了。

 

〈気づいた点〉

 初回の授業より少し緊張が取れたのか、Tの説明に笑いを見せる学習者もいて先週よりも和やかなムードに。若干の学生が入れ替わり、今日は26名。皆、真面目に取り組んでいたが、宿題をやってこなかった学生はピア活動に飽きている様子が見られた。

 やはり、家での準備ができていないと、収穫の少ない授業になってしまうと思った。

 今のところ、大半の学生は真剣に取り組んでいる。

 今日も追加コピーでバタバタしてしまったが、次回は観察する位置を変えてみてもいいかもしれない。